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第17部分(第3/5 頁)

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とりあえず、3人分の食材を買って健人は家路についていた。家に帰りたくない気持ちが強く、薄暗くなっていく空を見つめて、健人は立ち止った。ふと、視線を橫に逸らすと、午後、歩が女と喋っていた公園が目に入る。ここで、何を話していたんだろうか。気になったが、聞く勇気なんて持ち合わせていなかった。

気付けば、公園の中に入っていて、健人はブランコへ近づいた。誰もいない公園は寂しく、夕暮れを過ぎて夜になろうとしているので、長い影が落ちている。ブランコに座り、地面を蹴って揺らすと、ギ���‘と軋んだ音が響いた。

「……かえんなきゃ」

そう思っていても、まだ話しているのではないかとブランコから降りれなかった。小さく揺れるブランコに身を任せ、健人はため息を吐いた。家を出てから、何回、ため息を吐いたか分からない。頭の中を佔領している歩に、苛立ちと悲しみを覚えた。

家に帰ったら、どう言う顔をすればいいんだろうか。何も知らないふりをして、無表情でいられるだろうか。考えれば考えるほど、この公園で一緒に居た女が現れてくる。あれは彼女なんだろうか、それとも、ただの友達なんだろうか。確かめることも出來ず、悶々とル��駐工毪坤堡坤盲俊�

空が完全に群青色に染まっていた。さすがにこれ以上はこんなところに居られないと思い、健人は立ち上がった。買い物に出かけてから、すでに2時間以上は経っている。そこのス��雪‘へ行くのに、2時間もかかるはずがない。入り口に目を向けると、見慣れた姿が入り口に立っていた。

「健人?」

遠くから話しかけられ、健人は足が止まった。聲と姿で判斷するなら、入口に立っているのは歩だ。どうして、こんなところまで來たんだろうか。心の準備が出來ていなかったので、どんな表情をして良いのか分からなかった。

「ごめんね、あんなこと言っちゃって。気、使わせたよね」

歩は少し困った顔をしながら、健人に近づいた。そんな顔をさせたくて、こんなところにいたわけではないのに、困ったような顔で笑うから胸が苦しくなった。健人は歩から目を逸らして「……話は終わったのかよ」と小さい聲で尋ねる。

「あぁ、ジン、ちょっと用事あるって言って帰っちゃったんだよね……。今日の夕飯、何にする予定だったの?」

さすがに本當のことは言えずに、歩はジンが帰った理由を濁した。健人の手にあるビニ��氪�蛉·恧Δ趣工毪取ⅳ工盲紉��鞖iは健人を見た。

「持つよ?」

「……いい」

少し眉間に力を込めてそう言うと、歩の顔から表情が消えた。好意を無下にしたことは分かっているが、今、そんなことをされても素直に喜べない。そう分かっていたから、健人はあえてそれを斷った。しかし、歩は健人の腕を摑むと無理やりビニ��氪�驃Zい取った。

「……ちょっ!」

「持つって。一人でこんなところに居させて、悪いと思うし。これぐらい、させて」

無表情でそう言う歩に、健人は同情するなと叫びかけた。こんなところに一人で居たのは、決して、気を使ったわけではない。健人が勝手に居づらいと思って、逃げ込んだだけなのだ。それを歩に悪く思われる筋合いは無かった。

同情される事が、少しずつ、苦しくなる。

同じところに立っていたいと思うのに、いつも歩は健人の前に立とうとしていた。それが、餘計に苦しさ

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