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の量はさほど多くない。大半の人が、31日になってから慌てて取り掛かる宿睿�頡⒔∪摔悉工挨私Kわらせてしまった。
窓から見える外は、非常に暑そうで、陽炎が揺らめいている。強い日差しは窓の外からでも良く分かり、外へ出る気が一気に殺げた。健人は4月に買った數學の參考書を手に取った。健人が買った數學の參考書は高校生が使うような參考書ではない。もう少し高度な、大學生レベルの參考書だった。この參考書を買った時點で、大學に行こうと言う気は少なからずあったのだが、その一歩が踏み出せなかった。
夏休み前に行った進路面談では、宣言したとおり、決まっていないと母の前で告げた。その後、家族會議が開かれたけれど、健人はまだ決めないの一點張りでその場を鎮めた。歩はあまり良い顔をしていなかったけれど、健人の人生に歩が幹渉してくる筋合いは無い。ぴしゃりと両親の言葉を遮斷してしまったせいか、あれから健人に進路のことを尋ねては來なかった。
どうして、大學に行くことを決めれないのかと言うと、健人は獨り立ちしたいという気持ちが強かった。大學へ行って一人暮らしするのも手だが、家賃や學費を出してもらうことは親に養ってもらっていることとなる。それが嫌だから、健人は進路について物悽く迷っていたのだった。
面談の時、財前は健人に「大學へ行った方が良いと思うぞ」と言った。何で、大學へ行った方が良いと言うのか理解できなかった。學歴のためなんだろうか。ただの紙切れ一つで人を判斷されるのは、無性に腹立つ。そいつの本伲��ⅳ餞渭埱肖欷吮恧欷皮い毪韋�妊預à肖餞Δ扦悉勝い坤恧Α¥筏�貳⑹坤沃肖違伐攻匹啶趣筏茮Qまってしまっているのだから、仕方のないことだった。
健人は寢転がったまま、參考書を顔の上に仱護俊1九銫文兢蝿訾い然欷袱盲啤⒓垽蝿訾い�強駐頦�工挨搿T倮茨轆謂�い瑜Δ扦蓼肋hい未來のことを今から決めるなんて、子どもと大人のはざまである高校生に決めることなんて出來なかった。
考え込んでいたら眠ってしまったようで、気付けば、夕方近くになっていた。晝飯も食べずに寢ていたせいか、変な時間に腹が減ってしまい、リビングへ行くと母が夕食の準備を始めていた。
「……あら、健人。あんた、暇でしょ? ちょっと手伝ってよ」
2階から降りてきた健人に、母はそう言った。健人は少しだけ笑みを浮かべて「分かったよ」と言い、母の隣に並ぶ。険悪な狀態で進路の話を終わらせてしまったから、少しぐらいは弁解した方が良いかと思ったが、話を振ってくるまでは答えないことにした。
「今日は何にするの?」
「暑くなってきたから、スタミナが付くものにしようかしらね。健人も、ク��椹‘が効いた部屋ばっかりに居ると、夏バテになるわよ」
「……部屋にはク��椹‘あんまりかけてないんだ。寢る時ぐらいだよ」
全部屋ク��椹‘が取りつけられているが、健人はあまりク��椹‘を好まなかった。今まで使ったことが無いと言うのを前提に、ク��椹‘の風に當たりすぎると體を冷やして體眨�蟣坤工長趣�啶�盲俊7櫎蜷_けて扇風機を回しているだけでもかなり涼しいと、健人は少しだけ悲しそうな顔をした母を見て勵ますように言った。
「ク��椹‘なんて無い生活だったもんね。今さら、ク��椹‘なんてそんなに使えないわよね」
隣で笑う母を見て、少し無理をしているように見えた。健人に苦労をかけまいとしてく
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